和名 | 学名 | |
目 | 頭楯目 | Cephalaspidea |
科 | カノコキセワタガイ科 | Aglajidae |
属 | ニシキツバメガイ属 | Chelidonura |
種 | オハグロツバメガイ | Chelidonura inornata |
撮影 2009/07/03 沖縄県 西表島 2006/11/10 パラオ
掲載 2013/12/04 ⇒ウミウシの仲間 頭楯
この被写体はかなり小さくて、全長が10mmあるかないかでした。そのために細部が良く分からず、体全体に粉をまぶしたような模様ばかりが目だって、あちこちでよく見かけるコナユキツバメガイだと思いました。
コナユキツバメガイはとっくに見飽きているので近頃は写真を撮ることもせずにスルーしているのですが、頭の先端が黄色味がかっているのに気づいて「バリエーションかなー? 一応撮っておこう」と何枚かシャッターを切りました。同行のバディにも教えたのですが、無関心。ボクと同様にコナユキツバメガイだと思ったようでした。
後日確認のために 「沖縄のウミウシ」 小野篤司 (2004年 ラトルズ) をあたったところが、実はオハグロツバメガイであることが判明。その解説に「・・・特に環境を選ばず見られるが、。・・・」とあります! ワーイ、やったー! “稀種”という文字に弱いボクとしては最高の成果です。勘違いからではありますが、撮っておいてよかった。
なお同書では、オハグロツバメガイの分類は詳細な比較研究が必要であろう、としており。複数種が混じっているか、あるいは他種と同一であるという疑問があるようです。
追記 2013/12/04 この種の特徴である、頭部前端の白色帯の両端の橙色斑がはっきり見える写真が撮れたので差し替えました。