和名 | 学名 | |
目 | 頭楯目 | Cephalaspidea |
科 | カノコキセワタガイ科 | Aglajidae |
属 | エゾキセワタ属 | Melanochlamys |
種 | なし | Melanochlamys cylindrica |
撮影 2006/12/04 インドネシア バリ島
掲載 2011/09/12 ⇒ウミウシの仲間 頭楯目
前縁から後縁まで徹底して黒でした。
一目ではクロボウズかと思ってしまいますが、クロボウズは前縁がほんの一部白くて体長が最大12mmであるのにたいして、掲載写真の個体は50mmほどあってあまりにも違いすぎます。
オオクロネズミは20mmとクロボウズよりずっと大型ですが、それでもこの被写体の大きさには達しない上に、前縁に無色の部分があります。
などといくつかの候補が浮かんでは消えて最後に残ったのがMelanochlamys cylindrica です。The Sea Slug Forumの解説によると「この種は全体が黒い」であって「光の当て具合によっては青味がかって見える」そうです。この写真にぴったりです。
難点は「ニュージーランドからのみ報告されている」点ですが、なんの、ニュージーランドとバリは地球規模で見れば近隣であって同一種がいても不思議ではありませんし、ここバリは調査が行き届いていないので生息していても報告されていないことが充分考えられます。
ニュージーランドでのサイズが30mmと、これも他の候補より近い。というか、ニュージーランドで30mmなら、ここバリでは50mmでもおかしくはありません。なんでも大きめになりますから。
という過程を経てMelanochlamys cylindrica としました。ちょっと強引?