掲載 2020/11/16 ⇒テンジクダイの仲間
ミヤコイシモチとよく似ているので悩みましたが、ウェブのFish BaseサイトのApogon hoeveniiの記述「第一背鰭の前部が黒っぽくて後端が白くなっている」点が一致しているのでApogon hoeveniiとしました。試みにウェブで“ミヤコイシモチ”で検索してヒットした画像を見ると、本当のミヤコイシモチとApogon hoeveniiが混同されて入り混じっているように思えます。
ちなみに『Indonesian Reef Fishes』のApogon hoeveniiの項には「オーストラリアから日本までの西太平洋に分布する」と書いてあって、この本もミヤコイシモチと混同しているのではないかと推測されます。その理由は、最も権威のある『日本産魚類検索』にはApogon hoeveniiは記載されておらず、つまり日本にはいないとされているからです。未記載種ということも絶対ないとはいえませんが、エビ、カニやハゼならいざ知らず、この手の魚が未記載とは、まず考えられませんからね。
追記 2020/11/16 これまで掲載していた写真はミヤコイシモチの誤同定の疑いがありましたが、正真正銘のApogon hoevenii の写真が撮れたので差替えました。(なお、学名がOstorhinchus hoevenii に変更されました）
