和名  学名
カレイ目 Pleuronectiformes
ササウシノシタ科 Soleidae
ガラスウシノシタ属 Liachirus
ガラスウシノシタ Liachirus melanospilos

撮影 2004/06/02 フィリピン ネグロス島 ユタ
                     ⇒カレイ・ヒラメの仲間

 砂をかぶって目くらましをしていますが、模様が特徴的なので「日本の海水魚」でモンダルマガレイと簡単に同定できました。
 ・・・と思ったのですが、良く見るとモヨウの形が違います。そこで「Indonesian Reef Fishes」をあたったら案の定どんぴしゃの魚がいました(Liachirus melanospilos)。解説に「West Pacific, Indonesia to Japan」とあるので今度は「日本産魚類検索」の索引を見ると同じ学名はないのですが、すごく似た名前にLiachirus melanospilusがあります。

 その和名はガラスウシノシタですが、図がゼンゼン違います。

 困って、Yahooで”Liachirus melanospilos”で検索してみたらFishbaseに行きつきました。そこに掲載されている写真はボクの写真と同じです。そこでSynonymsを表示させたら、ありました。Liachirus melanospilosがValidで、Liachirus melanospilusはInvalidとなっています。

 「日本産魚類検索」はinvalidの学名で違う模様の図を掲載してあるということになっちゃうんだけど、そんなことってあるんでしょうか?

 最後にもう一度「日本の海水魚」でガラスウシノシタを調べてみたら、学名は「日本産魚類検索」と同じ(つまりinvalid)で、模様は別物(つまりボクのと同じ)でした。

 魚類写真データベースも検索してみたら、3枚掲載されていて全部ボクのと同じ柄模様でした。
 結論として、正規の学名はLiachirus melanospilos、和名はガラスウシノシタ。
 「日本産魚類検索」は和名は正しいが、学名はinvalidなSynonymであり、図もvb違うようです。
 疑問を持ってから4時間半・・・アー疲れた。

追記 2018/06/15 新版の「日本産魚類検索 第三版」を確認したらLiachirus melanospilosが正しいとされました。すごいなあ、ちゃんと調べています。