和名 | 学名 | |
目 | 十脚目 | Decapoda |
科 | ホンヤドカリ科 | Paguridae |
属 | カンザシヤドカリ属 | Paguritta |
種 | なし | Paguritta harmsi |
撮影 2008/04/11 沖縄県 石垣島
掲載 2012/08/29 ⇒異尾類の仲間
この穴の直径は1cmに満たないので、かなり小さい被写体だと言えます。
大きなもの(カメラ)が接近しても、眩しい閃光にさらされても気にならないらしく、穴の奥に引っ込むこともなくじっくり撮らせてくれました。ありがとうね。
なお、ネットではカンザシヤドカリをPaguritta harmsi としているサイトが沢山あります。参照されることが多いと思われる日本語ウィキペディアもその一つ。どうしてそうなっちゃったんでしょうねー。
気になるので手持ちの図鑑をチェックしたら、
カンザシヤドカリをPaguritta harmsi としている
『原色日本大型甲殻類図鑑 T』 三宅貞祥 (1983年初版 保育社)
『沖縄海中生物図鑑 8 甲殻類(エビ・ヤドカリ)』 海中公園センター (1988年初版新星図書出版)
カンザシヤドカリをPaguritta vittata としている
『海の甲殻類』 峯水亮/武田正倫/奥野淳児 (2002年初版2刷 文一総合出版)
『エビ・カニ ガイドブック A -沖縄・久米島の海から-』 川本剛志/奥野淳児 (2003年初版 阪急コミュニケーションズ)
『沖縄の海』 伊藤勝敏 (2009年初版 データハウス)
『World Atlas of Marine Faunna』 Rudie H Kuiter、Helmut Debelius (2009年
IKAN-Unterwasserarchiv)
と、相対的に古い図鑑はPaguritta harmsi 、相対的に新しい図鑑はすべてPaguritta vittata としており、2000年前後のどこかでカンザシヤドカリの学名が変更されたものと推測され、現時点ではPaguritta vittata が正しいと結論しました。
追記 2013/10/25 より色が出ている写真が撮れたので差替えました。