和名 | 学名 | |
目 | スズキ目 | Perciformes |
科 | ハゼ科 | Gobiidae |
属 | ゴマハゼ属 | Panaka |
種 | ミツボシゴマハゼ | Pandaka trimaculata |
撮影 2008/06/19 沖縄県 石垣島
掲載 2013/09/10 ⇒ハゼの仲間
ゴマハゼ属は1.5cm前後の全長という小ささであるのに、そっくりの柄なので同定に大いに悩みます。
『日本のハゼ』 瀬能宏/矢野維幾/鈴木寿之/渋川浩一 (2004年初版 平凡社)では「体がやや太短い、八重山諸島産では尾部腹面に3黒色斑がある」と解説されていますが、「体がやや太短い」ってかなり曖昧な判断方法ですよねー。
さらに「沖縄島産では尾部腹面に3〜4黒色斑がある」となっていて、これまた曖昧というかなんというか・・・
まあ、ことほど左様に紛らわしいということです。
『日本産魚類検索 全種の同定』 第三版 中坊徹次編 (2013年初版 東海大学出版会)では第1背鰭で全部区別できて、黒色斑が背鰭上部まで達しているのがマングローブゴマハゼ、上部まで達していなくて下部まで黒いのがミツボシゴマハゼ、下部まで黒くないのがゴマハゼとなります。
分かりやすくていいけれど、奄美大島産に例外があり、これまた完全というわけではありません。
で、この個体は石垣産で、黒色斑が背鰭上部まで達していなくて下部まで黒いのでミツボシゴマハゼに決定。フゥー。