掲載 2012/08/08 ⇒ハゼの仲間
南国高知県といえども12月の水中は長くジーっとしているとジワジワと寒さがしみ込んできて、それはそれは辛いものです。
しかし、この魚を狙うならその程度の我慢はちっとも障害にはなりません。
2004年に 『日本のハゼ』 瀬能宏/矢野維幾/鈴木寿之/渋川浩一 （2004年初版 平凡社）でホムラハゼの写真を見て“自然の超絶デザイン力”に衝撃を受けて以来、この魚との対面を念願してきたのですから。
30分間石のように固まって、寒さにも耐えて、カメラを構えた腕を動かさずに待った成果が、20秒間の窪みの奥の方の右から左への移動でした。泳ぐのではなく、（たぶんヒレを動かして）ノソノソと這っていきました。
後に残った、窪みのためにストロボの光が遮られて薄ぼんやりと映ったこの1枚の写真が感激の対面の思い出です。写真はボンヤリしていますが、記憶はいまだに鮮明です。
