和名 | 学名 | |
目 | アマオブネガイ目 | Neritimorpha |
科 | アマオブネガイ科 | Neritidae |
属 | アマオブネガイ属 | Nerita |
種 | アマガイ | Nerita japonica |
撮影 2008/04/19 沖縄県 石垣島
掲載 2012/09/11 ⇒貝の仲間
およそ1cmでした。干潮時の干潟で撮影。
暗色の地色に細かい鱗模様が入っているのが特徴です。
1860年にDunkerさんが付けた種小名からすると、日本の固有種なのでしょうかね。1860年というと咸臨丸が太平洋横断した年。大老井伊直弼が暗殺された年。
そんな時代にDunkerさんが日本で標本採集して母国(オランダかな?それともアメリカ?)に持ち帰って研究・論文記載したのかな?それともシーボルトは沢山の動植物を持ち帰ったそうだから、そのなかからアマガイの標本を譲り受けたのかな?
いずれにしろ標本はあの時代に地球半周ほどの大旅行をしたわけだ(パチパチ)。
なんて、愉しい想像が広がります。
試みにDunkerさんをWeb検索してみたら、なんとドイツの学者で軟体動物(カタツムリ、貝など)の権威だったそうです。他の研究者との交換や買い取りで膨大なコレクションと多数の論文記載をしたそうです。
てことは、アマガイの標本はポルトガルから更にドイツまで旅行したんだな。ウン、きっとそうだ!
なお、そのコレクションはMuseum für Naturkunde に収蔵されているそうです。つまり、アマガイの標本も今はそこにあるわけだ。スゴ~イ!!
で、彼は1861年にMollusca Japonica という本を出版していて、この本が東京海洋大学博物館に収蔵されていて、Webにアップされています。そして、そして、その50ページに、確かにNerita japonica と読み取れる名前があります。ワ~イワ~イ、ヤッタ~~~!!!
『日本近海産貝類図鑑』 奥谷喬司 (2000年初版 東海大学出版会)105ページに記載されています。