和名  学名
スズキ目 Perciformes
ハゼ科 Gobiidae
トカゲハゼ属 Scartelaos
トカゲハゼ Scartelaos histohorus

撮影 2009/06/22 沖縄県 沖縄島
掲載 2014/02/13          ⇒ハゼの仲間

 『日本のハゼ』 瀬能宏/矢野維幾/鈴木寿之/渋川浩一 (2004年初版 平凡社)で絶滅危惧種IA類のこんなハゼがいることを知って、なんだかすごく気になり、このハゼの生息場所を島在住の友人に教えてもらい見に行きました。

 一度目は潮の干満を気にしないで行ったら満潮で全く見えませんでした。飛行機の時間があるので潮が引くまで待つことができずに失敗(グスン)。二度目はちゃんと干満を確認して行ったら、いましたいました!

 内湾の湾奥のドロドロの軟泥干潟に穴を掘って住んでいました。周りにはミナミトビハゼやシオマネキの仲間たちも大勢いました。

 このドロドロ状態ですから接近することはできず、10m以上離れた場所から望遠で撮影しました。

 動きは緩慢ですがジーッとしていることは少なく、巣穴の周辺をウロウロして、普段は寝ている背びれを時折立てたり、横向きにゴロンと1回転して白い腹部を見せたり。

 背びれを立てたシーンを撮るのには結構辛抱が必要でした。

 写真はペアになっていますが、実際はペアリングしているわけではなくて、別々にウロウロしていた2匹が偶然寄り添ったシーンです。

 この写真を撮ったあとで、もっと近づきたいと思って泥地に足を踏み入れたらいきなりズブズブっと膝まで潜ってしまい、一瞬で接近を断念させられました。靴やジーパンに付いた泥がいくら洗っても完全には落ちず、ドブのクサイ臭いが消えずに残ったまま飛行機に乗る羽目になった、懐かしい失敗の思い出が付録についている写真です。